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file1 うさぎの胃毛球症 file2 特定動物の飼育に関する条例 file3 身体障害者補助犬法 file4 ミントの葉が花粉症の症状緩和 file5 静岡で犬のブルセラ症
file6 鳥インフルエンザ file7狂犬病予防法 file8子犬の輸入検疫制度改正 file9ドッグランでのマナー file10ワンちゃん夏バテ予報
file11埼玉でエキノコックス file12犬の登録頭数と
狂犬病予防注射頭数
file13愛玩動物用飼料の
安全性の確保に関する
法律案閣議決定
獣医師やスタッフが気になることや、マスコミで話題になっていることなどをとりあげていきます。

No.13
 ペットフードの安全性 
総合栄養食であるペットフードは忙しい飼い主さんにとって本当に有難いものです。
先ごろ中国産原料を使用したペットフードにより米国での死亡事件が発生しH.P.Cの患者さんたちもペットフードについて考える機会が増えたと思います。
飼い主さんたちの声を反映し、昨年夏、農林水産省と環境省は「ペットフードの安全確保に関する研究会」を立ち上げていましたが年末に中間取りまとめも発表され、 2008年3月3日ようやく「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」案が閣議決定されました。

「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(案)の内容ですが、要約すると
1.フードの製造方法などへの基準や成分についての規格を定め基準外規格外のフードの製造、
輸入、販売の禁止。
2.有害な物質を服含むフードの製造、輸入、販売の禁止。
3.フードの廃棄、回収命令
4.フード製造業者等の届出義務。
5.販売したフードの名称や数量を記載した帳簿の備え付け(製造業者、輸入業者小売を除く販売業者)
6.報告徴収、立入検査等
これまでの法律を当てはめると、ペットフードは製造物責任法(PL法)、ペット・飼料に関しては動物愛護法、飼料安全法が対象になりますが、ペットの健康と安全の確保を目的とした規制が行われていませんでした。
まだ「案」の段階ですが「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」が施行されることで
これまで法規制のなかったペットフードに規制ができ「食」の安全について理解が深まり、安心してペットに食餌をあげられる環境作りへの後押しになってくれることを望みます。
尚、当面、ペットフードの9割を占める犬・猫用の飼料に限定するようです。


興味のある方は農林水産省、環境省のページに国民の意識調査についての取りまとめや法律案の詳細がありますので是非読んでみてください。農林水産省 環境省
No.12

2007年10月25日 (昭和35年〜平成18年度)」を発表しました。
厚生労働省発表の資料によると平
成18年度の全国登録頭数は昨今のペットブームを反映してか平成17年度の6,479,977頭から155932頭を上回る 6,635,909頭で予防注射頭数は4,910,233頭に及ぶ一方、狂犬病予防注射率は74%にとどまりました。また徘徊犬の抑留数が86,621頭に対し返還頭数は14,948頭でした。

狂犬病予防注射率は一昨年の平成17年は同様の74%でしたが、平成16年75.1%、平成15年75.7%、平成14年76.1%、5年前の平成13年の注射率が78.2%、平成12年79.7%、平成11年の注射率は81.1%ですから予防注射頭数は年々減っている傾向にあるのです。
狂犬病といえば、昨年フィリピンより帰国した男性2名が、現地で狂犬病ウイルスに感染し、国内で発症確認されたニュースが記憶に新しいと思います。狂犬病の恐ろしさはマスコミなどでとりあげられることにより浸透してきたという印象をうけていましたし、病院でも折にふれ伝えてきているつもりでしたがこの結果は本当に残念です。
小さな室内犬が狂犬病とは無縁だと考えている方も多いようですが、報告数だけでも2006年、隣国の中国では3209人発生しているほか、ミャンマー1100人、フィリピン248人、インド19000人、パキスタン2490人、バングラディッシュ2000人など信じられない位の方々が発症しています。
その他、ベラルーシ2人、ネパール44人、インドネシア40人、スリランカ76人、タイ24人、ベトナム30人、カンボジア2人、ラオス2人発症の報告があります。
また、2005年イラン4人、ブラジル44人、ロシアでも2003年に3人、ウクライナ2人、モンゴル2人、アルジェリア15人、エリトリア34人、ウガンダ105人、2002年米国3人、2000年カナダ2人の報告をされています。これはあくまでもWHO及びOIEへの報告に基づく数字であり報告のないものについては反映されていません。
自分たちには関係がない病気だと考えている方おられると思いますが、観光等でこれらの国々に行かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
注射率の高い県は長野県95%、山形県94.4%、新潟県90.1%の3県。新潟の震災災害時に登録数、接種率の高さが犬の返還率の高さに結びついたということを聞きます。
近隣国に狂犬病の死亡者が100人を超える国が多数あること、震災時愛犬と避難することを考慮して登録、狂犬病予防注射接種がまだの方は是非動物病院に相談してください。

厚生労働省HP

No.11
9月9日の新聞をご覧になりご存知の方も多いと思いますが、埼玉県の発表で8日県内で捕獲された犬の糞から寄生虫「エキノコックス」の卵が検出されたことがわかりました。
以前より北海道からのフェリーに乗っていた犬から発見された例があり、懸念はされていましたが、本州以南では初めてということです。
今回は虫卵が発見された犬は中型の雑種のメス(推定3歳)で首輪を付けずに野外にいたところを発見され、処分後県衛生研究所が糞を調べたところエキノコックスの卵が検出されたため、国立感染症研究所に遺伝子検査を依頼し、8月30日に感染が確認されました。

早速北海道旅行へ行ったことのある患者さんからいくつか問い合わせがありましたので、遅ればせながら簡単にエキノコックスについて取り上げました。

 ●エキノコックス症とは●
当HPの人畜共通感染症でも取り上げましたが、成虫で体長5ミリほどのサナダムシで、人には野ネズミ、キツネ、犬の糞から経口感染します。人体の中に入ると肝臓などに寄生し、初めは無症状ですが、肝不全や黄疸などの自覚症状がおきてからでは死に至る危険性が高くなる恐ろしい病気です。
 
北海道内ではキツネでは40%、犬では約1%が感染していると言われており、毎年平均10名の新たな認定患者が発生しています。
 
キツネ、犬、猫など
感染した野ネズミを食べ感染します。虫卵を食べても感染しません。ペット間の感染もありません。 経口で取り込まれた幼虫は小腸内で発育し成虫に。 
 
野ネズミ、人、豚など
ネズミ類や人、ブタの体内の幼虫は成虫になることはなく、卵を作ることもないので、これらの動物同士では感染は起こりません。
 
人の場合、エキノコックスの卵が口に入ってしまった場合に感染することがあります。
感染したキツネ(糞)にさわったり、糞に汚染された果実や山菜や沢水を口にすると感染の危険があります。エキノコックスの虫卵は熱に弱く、100度で1分間の加熱で死滅しますので、野山の果実などを食べる場合には充分に洗うか、充分に熱を加えましょう。北海道へ旅行された際にはご注意ください。幼虫が感染している中間宿主の豚を食べても感染しませんし、人と人の接触などでの感染はありません。
犬が感染した場合、糞便中に人への感染源となる虫卵が排泄されるためまずペットに駆虫の処置をする必要があります。
 
野ネズミを口にすることにより感染します。
ですから、犬の感染の危険度は、野ネズミの捕食機会の多さによります。
旅行で北海道へ犬を連れて行く方はきちんとリードでつなぎ、拾い食いさせないことが重要です。
飼い主さんがきちんと管理していれば感染の機会がないといえますのでそれほど心配なさらないでください。
ただし、万が一野ネズミを食べてしまった場合は感染後20日以内に駆虫すれば虫卵は排泄されませんので動物病院にご相談ください。
感染しても無症状のことがほとんどです。犬から犬への感染はありません。
 ●猫への感染●
猫についてはエキノコックスの好適な宿主ではなく、成虫の寄生はありますが、虫卵の排泄はほどんどないようです。ただし、犬よりも感染率が高いともいわれており、危険性はありますので注意は必要です。感染率が高いのは北海道でも放し飼いが多く、野ネズミの捕食率が犬より高いからで、今のところ東京周辺でペットで飼われている子では心配ないでしょう。
 ●ペットのエキノコックス症診断●
糞便内の寄生虫抗原を検出するサンドイッチELISA法およびしょ糖液浮遊法による虫卵検査を北海道大学から分離した環境動物フォーラムで行っています。まずは動物病院にご相談ください。
 
●今回虫卵がみつかった犬は人に慣れていた様子などから北海道から連れてこられた飼い犬で、捨てられたか、逃げだした可能性が高いとされています。
旅行のほか引越しなどで北海道外に転出する犬は年間数百頭いることを考えると関東でも感染の拡大が懸念されています。
しかし、エキノコックス感染が確認されている
野ネズミとは、エゾヤチネズミなど草原や林に住んでおり、都心でみかけるドブネズミやクマネズミとは違いますから飼い主さんがきちんと管理していればまず感染することはないといえます。
No.10
今年も熱中症にご用心!!
6月22日のスポーツニッポンに「世界初!!ワンちゃん夏バテ予報」という記事が載っており病院で話題になりました。丁度6月だというのに真夏日が続いており、「熱中症」についてスタッフで話していたところだったので皆興味津々です。病院では夏になるとちょっとしつこいくらい患者さんに注意を促していますが、こういう情報を提供してもらえ飼い主の皆さんに興味をもっていただき正しい知識をもっていただけるのはとても嬉しいことです。
記事によると、日本気象協会とペットフード会社のマスターフーズリミテッドが共同開発し、犬が熱中症を発症する恐れのある基準値をもとに「ほぼ安全」「注意」「警戒」「厳重警戒」の4段階で表示し7/1−8/31までウェブサイトで、公開するそうです。
普通の天気予報の他、都道府県毎に時間毎にに表示され、注意事項なども書かれていますので是非参考になさってください。http://www.pedigree-otenki.jp

熱中症については昨年HP内で取り上げた記事を当院内にも掲示してありますので、そちらもご覧下さい。http://pet-clinic.info/toppage/doctorseye_01.htm
アスファルトの表面温度は夏場は50℃を超えることを飼い主さんは忘れずに!!

それから留守にするときには室内の除湿を忘れずに!!病院にキャリーバッグでいらっしゃるときは保冷剤を入れてあげましょう。ご来院の際は院長やスタッフがしつこく声をかけると思いますがうるさがらないで下さいね。本当に心配なんですよ。

*病院からのお願い*!熱中症に注意しましょう!
大事なペットを熱中症にしないために・・
*換気が悪く冷房していない部屋に閉じ込めたまま外出しない。
*車は短時間でもおきっぱなしにせず離れない。
*ゲージにいれて外出する場合は保冷材を入れる。
*最近は夕方になってもアスファルトに熱がこもっていて地面に近い動物たちにはかなり過酷
 ですから、注意が必要です。散歩は早朝がお勧めです。
*部屋飼いの場合で留守にする場合は、水を充分与え、換気を良くするか除湿あるいは冷房
 をかけるなどしましょう。
*エアコンがない場合はペットボトルを凍らせたものをペットのそばに置くなどの工夫が必要です。
※※先ほども述べたとおり、気密性の高い集合マンションは室温がかなり上昇するので注意
   してください。
*ベランダがあればよしず、すだれを使用したり、一軒家などで可能な方は緑のカーテン
 (あさがお、へちま、ふうせんかずら等つる性で葉の大きな植物を壁に這わせる)も赤外線を
  反射し、植物も水分を蒸散するため、日差しをやわらげ室温上昇を抑えるなど冷却効果が
  高いそうです。

詳しくはDOCTOR'SEYEの特集で
No.9
病院では飼い主さんたちとの会話の中で「ドッグラン」についての話題がよくあがります。以前より噂のあったH.P.C近くの小金井公園ではいよいよドッグラン設置に向けて条件を整備しているようです。
先日小金井公園でペットのための情報誌P-WELL誌のかわら版が配られていたので1部頂いてきました。
11/7には「ドッグランで楽しく遊ぶために必要な基本的なトレーニングを行うしつけ教室」も開催されました。定期的に行われるようですので興味のある方は参加してみてはいかがでしょう。(小金井公園での教室次回は11月28日だそうです。
■都立公園のドッグラン
P-WELL誌かわら版によると現在都立公園ですでにドッグランが設置済みなのは世田谷区駒沢オリンピック公園とH.P.Cの患者さんたちにはお馴染みの三鷹市と調布市の境にある神代植物公園ですが、ただいま設置に向け条件を整備中なのが小金井公園と多摩市の桜ヶ丘公園、渋谷区代々木公園、板橋区城北中央公園、足立区舎人公園、葛飾区水元公園の6箇所だそうです。
わんちゃんを飼っている人たちには待ちに待った施設ですが、ドッグランでノンリードで楽しく遊ぶためには最低限のマナー=しつけが必要ですからドッグランが設置予定の場所でしつけ教室を行ってくれるのはありがたいですね。
■飼い主さんのマナー
既存のドッグランに行って「お友達と沢山遊べてとても楽しかった」と大喜びでご報告してくださる方が多い一方で、期待に胸膨らませて遊びに行ったある飼い主さんが、行ってみたら自分たちの犬を好き勝手に遊ばせて自分たちはドッグランの中で(!!)シートを敷き、お弁当を広げている人たちがいて呆れて帰ってきたという話や極端に他の犬を怖がるわんちゃんの飼い主さんが{ドッグランに行ったとき、小型犬専用の場所に同意なく大型犬を放している人がいて、小さい子を追いかけまわしている様子を「あの子は優しくて小さい子が大好きだから。」と嬉しそうに眺めているので出て行くよう促したが、一向に言うことを聞いてくれず、それ以来犬を怖がるようになってしまった。」と嘆いていらっしゃったこともありました。
当然ながら追いかけているわんちゃんは悪気は無く本当に小型犬が大好きな子なんでしょう。勿論近所の散歩友達など飼い主さん同士同意がある上では問題の無いことです。
これらは飼い主さんが「ドッグランのルール」を知らないが故の悲劇なのです。
前例のような飼い主さんは稀でしょうが、折角のドッグラン、悲しい思いをする(させる)飼い主さん&わんちゃんが決して出ないようにまずは「ドッグラン」を利用する前に飼い主さんが「ドッグランでのルール」を学んでおきましょう。
■ドッグランでのマナー
ドッグランは不特定多数の人たちが集まり、リードを外した状態で犬を遊ばせる特殊な状況でもあります。その上であらかじめ避けられるトラブルの元は最低限飼い主さんが守るべきマナーです。
それは決して難しいものではありません。ルールはそれぞれのドッグランにより違うと思いますが、共通するであろうルール例をあげておきます。
@ワクチン接種をする
(ドッグランだけに限られることではありませんが、特に人を咬んでしまった場合(歯が当たったなども含む)一番のトラブルの元になります。相手との話し合いのもと、証明書提出だけでなく狂犬病鑑定を受ける必要があり一定期間わんちゃんを外に出せません。場合によっては保健センターなどに係留されることもあります。)
A発情中の雌は行かない
(これもドッグランでなくても普通の生活においても当然気をつけるべきことです。発情中は沢山犬が集まる場所には行かないのがマナーです。当院の患者さんには発情中の女の子には他の犬が散歩をしている時間帯をなるべく避けていただくようお願いしています。)
B食べ物は持ち込まない
(当然といえば当然です。ましてやお弁当を広げるなんてもってのほかですね。わんちゃん同士のトラブルの元になるのは勿論のこと中には元気に見えてもアレルギーや食事制限の必要な病気の子もいることを忘れずに!)
C決められた場所以外では必ずリード着用のこと
(どんなに自分の犬に自信があっても何かトラブルがあったときにはリード無しでは言い訳がききません。
ドッグラン内でも何かあったときにすぐにリードをつけられるようにしておきましょう)
D糞尿の後始末はきちんと飼い主が行い必ず持ち帰る
(こんな注意書きが無くてもきちんと守られることを祈りたいです)
E絶対に愛犬から目を離さない
(楽しく遊んでいるように見えてもいつトラブルに発展するかわかりません。突然のトラブルでの対処を速やかに行えるように常に動向に目を配りましょう。なるべくトラブルになる前に制止できるようにしましょう)
その他
基本的なしつけ−来い!待て!など飼い主さんの言うことを聞き制止できるようにしておきましょう。

■ドッグランの利点
あまり散歩の時間が取れないので、運動不足ではないだろうかと心配だ、他のわんちゃんに接する機会が少なくお友達ができない、逆に家族以外の人間以外が苦手で困っている、言うことを聞かず手加減を知らない、など飼い主さんたちは様々な悩みを抱えています。
普段なかなかできないリード無しでの運動や集団での交流を通じ上下関係を学ぶ、運動によるストレス解消、家族以外の人との交流、飼い主さんとの信頼関係向上などなど沢山の利点があります。

都立公園でのドッグラン設置は沢山の飼い主さんたちの大きな期待を担っています。
これまでの経験を生かして是非犬を飼っているいないにかかわらず皆さんに愛されるドッグランになることを期待したいです。

都立公園でのP−WELLマナーUPキャンペーン 詳細はP−WELLホームページへ
No.8
7/7 FileNo.8
 3月の狂犬病発生国からの生後4ヶ月未満の子犬輸入自粛要請から3ヶ月強経った今月(7月)に入り、農水省は犬の輸入検疫制度の大幅な見直しに乗り出しました。

3月の要請では生後4ヶ月未満の子犬の輸入自粛から新制度では大きく踏み込み、生後11ヶ月未満の子犬の輸入禁止に改正されそうですから、以前の「PICKUPTOPICS」でご紹介したとおり、狂犬病清浄地域は日本を含む数カ国しか無いことを考えると、輸入状況が随分かわってきそうです
一方、新制度では愛犬家に配慮し、これまでの14〜180日から検疫検査期間が原則即日と大幅短縮する方針ということです。今まで発生国から国内に入ってくる場合留め置き期間が長くなることで飼い主さんにもわんちゃんにも負担が大きかったことを考えるとその点では朗報といえますね。
昨年は国内で何十年も発生していないような病気がいくつか侵入し、大きな騒ぎになりました。
狂犬病もこのペットブームにより、輸入数を考えると今や遠い国の病気では無いのです。

少し話しは変わりますが、狂犬病関連のニュースで「臓器移植」で狂犬病感染による死亡者が出たとの報告もありました。臓器提供者から4人に臓器が移植され4人とも狂犬病感染により死亡したとのことです。
このようなニュースからも狂犬病の恐ろしさがわかります。
新制度に賛否両論あるかと思いますが、以前から関係者の間では懸念されていた問題だけに危機感を持ち
早めに対策を講じるのはよいことではないでしょうか。
No.7
3/26 FileNo.7
 2004/3/23
ようやく、農林水産省が海外からの狂犬病侵入を防ぐ為、生後4ヶ月未満の子犬を狂犬病発生国などから輸入するのを自粛するよう、ペットの小売業界や航空、船舶関係など計20団体に要請しました。
今回生後4ヶ月未満の子犬輸入の自粛を要請したのは、生後3ヶ月までの子犬への狂犬病予防注射の効果が不安視されていることなどが考えられます。
世界では毎年何万人も死亡している恐ろしい感染症にもかかわらず、狂犬病も日本では何十年も発生していないことから安易に考えられがちです。しかし、前回紹介した鳥インフルエンザも国内では79年間発生の報告例が無かった病気で、一般には知られていないものでした。
ペットブームにより狂犬病発生国からも多種多様の動物が輸入されていることで国内への侵入が以前から懸念されていたのです。
春は狂犬病予防接種の季節です。「国内では発生していないから大丈夫!」と安易に考えず必ず狂犬病予防注射を受けましょう。

●●狂犬病について●●

狂犬病はその名から「犬」だけの病気と錯覚されがちですが、哺乳動物すべてに感染する人畜共通感染症で
一旦発症してしまうと死亡率ほぼ100%の恐ろしい病気です。
日本でも、1950年に狂犬病予防法が施行される前には年間1000件もの発生がありましたが、犬に狂犬病ワクチン接種が義務付けられたところ1956年の6頭の犬の発生を最後に今日まで狂犬病の発生を許していません。
しかし、世界に目を向けてみると確認されているだけで毎年35,000〜50,000人も死亡しているのが現実なのです。(WHO報告)
狂犬病が発生していない狂犬病の清浄地域は実は10数カ国しかなく、そのほとんどが島国です。
空前のペットブームによって動物の輸入も増加の一途を辿っている今日、何時日本国内に侵入してもおかしくない状況にあると言えます。
実際、農林水産大臣が指定している「狂犬病の清浄区域」に指定され、狂犬病の撲滅に成功したとされていオーストラリアでもこうもりから狂犬病に類似したウイルスが分離され死亡者もでていますし、イギリスでも2002年にこうもりにかまれた人が亡くなっています。

狂犬病予防法に基づく輸入の推移をみても犬の輸入は、2000年には11,000頭でしたが、昨年2003年には17,000頭に増加しており、そのうち狂犬病汚染国からの輸入は770頭もいるのです。
これらは密輸動物は当然含まれていませんし、漁業従事者が一緒に船に乗せてきたペットなどは十分な検疫係留期間を経ているとは思えません。
すべての哺乳類に感染の危険があるわけですし、実際最近でも朝日新聞3月24日朝刊によると中国では2002年は1003人、2003年には9月までで1297人が死亡しているとのことです。
その他ロシアなど近隣の国でねずみや猫、きつね、たぬきなどから人間が感染し死亡していますし、韓国でも犬をはじめ、たぬき、リスなどから感染した人が亡くなっています。
それらの動物が漂流等で日本国内に生息していることも確認されていますから、感染した動物が国内に侵入する可能性も無いとはいえないのです。
国内の動物検疫体制も、2000年にようやく犬以外に、ネコ、キツネ、アライグマ、スカンクが検疫対象動物となったのばかりですしそれ以前といえば検疫フリーだったのが現状です。
一方、狂犬病は潜伏期間が非常に長く、短くて10日、平均1-2ヶ月、長くて1年以上、人では7年後に発症した例もあるほどなのです。
検疫対象外のペットもどんどん移入していますから、それらの動物からイギリスやオーストラリアのように、また、BSE(狂牛病)や鳥インフルエンザのように突然、日本国内でも狂犬病が発生することもありえるのです。

日本においては狂犬病の恐ろしさが十分に認知されていませんから、海外旅行者はついつい海外でかわいらしい野生動物や犬猫に触れてしまいがちですが実際狂犬病の汚染国から帰国した旅行者が狂犬病を発症した例も多くあるのです。
実際狂犬病汚染国で日本人旅行者が野生のリスに餌をあげようとして現地の人にひどく叱られたとか、海外赴任経験者のオーナーさんさんで「むこうの獣医さんは犬をさわってくれなかった」とおっしゃっていたこともありました。
ただし、もしも、日本で狂犬病に罹っている動物に咬まれて体内にウイルスが侵入した人がでた場合は、
ワクチン接種が実施されるので人の死亡例は極めて少ないと思われます。
狂犬病の汚染国で万が一動物にかまれた場合は、傷口を十分に洗浄、消毒後、できるだけ早くワクチンと抗狂犬病ガンマグロブリン(抗体)を投与して発症を阻止する必要があります。
しかし、そんなことのないように狂犬病が発生している国への旅行の際には必要以上に野生動物や飼い主のわからない犬などに近づかない、ワクチンを接種するなどした方がよいでしょう。
今や島国という地理的な利点だけでは防ぐことが難しくなっている現在、狂犬病接種の重要性が見直されています。

狂犬病予防接種の実際の接種率は飼育件数の50%を下回っているそうです。
飼育犬の登録と狂犬病接種は狂犬病予防法で義務づけらています。
登録を忘れている飼い主さんは是非これを機会に登録と狂犬病の予防接種をしてください。
No.6
NEW!! FileNo.6
 1月12日、山口県の採卵養鶏場の鶏から「鳥インフルエンザ
のウイルスが検出されたことが発表されマスコミでも一斉に報道されています。特に小さなお子さんやお年寄りののいらっしゃるご家庭の方々は心配されているのではないでしょうか。

鳥インフルエンザは、中国をはじめ様々な国々の野性水禽類(カモなど水辺の鳥)に常在しているものです。
これが飼育されている水禽にうつり、さらに飼育家禽にうつり、稀ではありますが人にうつります。
ですから日本のように鶏舎に野鳥が自由に出入りしにくい飼育形態においては感染する可能性が低いと思われていたようです。
鶏がインフルエンザウイルスに感染しても普通はあまりひどい症状はださないのですが、病勢から、「弱毒」病原性タイプと「強毒」病原性タイプ2つの型に分類され、致死率のとても高いウイルスが存在するのです。
今回、山口県の農場で感染が確認された鳥インフルエンザウィルスは、韓国で被害が拡大したA型インフルエンザウィルス(H5N1)と同じH5型に属するものだったのです。(※インフルエンザ株の命名法は国際的に決められており、大きくは血清型(A・B・C)と血清亜型(ウィルスのタイプ)で分類されています。血清亜型はウィルスの表面にあるスパイク抗原(ウィルス粒子の表面にある鍵状のもの)の種類を表しており、スパイクには、
H{ヘマグルチニン}とN{ノイラミニダーゼ}の2種類があります。 )
これらの高死亡率の「高病性鳥インフルエンザ」は旧名称 家禽ペストと呼ばれ、法定伝染病に指定されていますが、日本国内では、1924年に千葉県で出たのを最後に過去79年間発生していませんでした。

人への感染に関しては、生きた鳥との接触等により感染した例があるものの鶏卵、鶏肉を食べることによりインフルエンザウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていません。 
ですから、私達が家庭生活の中で、特別な予防を行う必要はとくにありません。
小さなお子さんやお年寄りのいるご家庭は心配で、鶏肉や卵の買い控えをする人たちもいるようですが、あまり神経質にならず普段家庭で気をつけていることを普通に行うことが大切なのです。
例えば、
@ペットの糞便を片付けたらその都度石鹸で手を洗う。
A調理時に卵の殻や食肉に触った手は、その都度手洗をする
B中心までしっかりと熱が通るよう十分に加熱をする。


などです。
まだまだ心配・・という方は
国立感染症研究所感染症情報センターのHPで鳥インフルエンザについての
Q&Aがとてもわかりやすくでています。
   http://idsc.nih.go.jp/others/topics/flu/QA040113.html
No.5
NEW!! FileNo.5
 「静岡で犬ブルセラ症
という記事が1月1日の朝日新聞に掲載されていました。
静岡県内の犬繁殖施設で犬の流産が多発しており「ブルセラ症」が発生していたことがわかったそうです。(国立感染症研究所調べ)
日本ではこれまで家畜による発症例もほとんどなく、人における発症例の報告がないためあまり聞き慣れない病気という印象ですが、病原性が弱いとはいえ人畜感染共通症ですので注意が必要です。
感染経路は感染した犬の流産胎子、流産後の排出物、尿に接触によるものなので、万が一飼い犬などが流産した場合は必ず獣医師の検診を受けましょう。
念のため、犬の流産後の排出物や尿には直接触れることはせず、ゴム手袋をはめるなどしましょう。
妊娠中の方は特に注意が必要です

=症状=
犬では雌イヌが感染すると流産、死産、早産、不妊、 雄の場合は、精巣炎、陰のうの皮膚炎・潰瘍が起こり、異常精子が出現し不妊となることがあります。人は長期間にわたる発熱、悪寒、倦怠感、関節痛、筋肉痛などインフルエンザ様の症状を示します。



No.4
FileNo.4
 「ミントの葉が花粉症の症状を緩和させる」という記事が12月9日の朝日新聞夕刊に掲載されていました。

まだ冬とはいえ、最近はわんちゃんたちにも花粉症で苦しんでいる子がいますし、毎年花粉症に悩まされている飼い主さんたちにも見逃せない内容ですよね。
記事によると岡山大学が飲料メーカーと協力し、香りの成分を抽出したあと、捨てられていたペパーミントの葉に抗アレルギー成分(ミントポリフェノール)を見つけたということです。花粉症に見られる鼻粘膜の腫れへの効果でミントポリフェノール入りのお茶を飲んだグループで改善が見られ、同教授も「軽い鼻炎なら改善できるだけの薬理作用が認められた」と話しているということでした。
飲料メーカーがミントポリフェノール入りのお茶も発売するようです。発売された際には試してみてもよいかも。
 新聞の記事を読んで「ん?」と思った方もいらっしゃるのでは?!
アロマテラピーをやっている人の間では花粉症にペパーミントが良いというのは常識になっています。
ペパーミントの精油は呼吸器系に有効だといわれ、炎症を抑えて鼻の詰まりを良くしアレルギー症状を和らげるということから花粉症の時期には欠かせない精油のひとつです。
今回は香り成分を抽出後の葉でも効果があるという記事でしたが、アロマテラピストとしてはますます自信をもってお勧めできるようになりました。
ちなみに抗アレルギー作用のあるジャーマンカモミールや同じく鼻炎の症状を緩和してくれるユーカリでの芳香浴もおすすめです。花粉症の改善方法についてはまた花粉症の季節になってからゆっくりと特集しますのでその際は是非お試しください。(み)



No.3
2003年10月1日 「身体障害者補助犬法完全施行されました。
身障者が公共的施設、公共交通機関をはじめレストラン、ホテルなどを利用する際補助犬の同伴を拒否できないように定めた法律です。

昨年秋施行された時には公的施設が対象でしたが、今回民間施設にも広げられたのです。身体障害者補助犬とは、身障者を保護する為訓練され認定された、盲導犬、介助犬、聴導犬のことを指します。罰則規定は無い為、まだまだ受け入れ側に補助犬への理解がなく特に飲食店では受け入れを拒否されるという話も聞きます。日本ではまだ頭数も少なく一般的ではないので、(盲導犬1000頭弱、介助犬約40頭、聴導犬15頭ほど)周りの人間も対応の仕方に戸惑っているのかもしれません。日本では40頭ほどと言われている介助犬ですが、アメリカでは2-3千頭が実働しているといいますからその差は歴然です。日本でも補助犬とはどんな役割を果たしているのか、正しい知識が広がれば共生は難しい問題でなくなるような気がします。「補助犬法があるから」とか「罰則がないから」とかではなく相互理解を深め思いやり,補助犬への認知度も世界に追いついて欲しいと思います。(み)

No.1
獣医師やスタッフが気になることや、マスコミで話題になっていることなどをとりあげていきます。アンゴラのジークくん

 最近人気の長毛種が増えたことで急激に増えた消化器系疾患胃毛球症
についてです。
 また、「特定動物」の飼い主さんや興味のある方に重要なお知らせです。
2002年8月1日より東京都の条例が変わり知事の許可が必要になりました。
消化器系疾患胃毛球症

ウサギの胃毛球症
ウサギは毛つ゛くろいする動物であること、解剖学的に嘔吐できないこと、胃の幽門が小さいことなどから、胃の中に毛球を形成してしまうことがあります。
毛球は、胃の内容物の腸への連絡を邪魔します。元気や食欲の消失、お腹が膨れたり、便が小さくなったり、下痢などの症状を示し、だんだん衰弱していきます。
毛球が腸に詰まって腸閉塞を起こすと、急死することもあります

 最近は可愛いらしい長毛種が人気で、毛球症で駆け込んでくる患者さんが多いですね。
 そうですね。毛球症は、毛の抜け換わる“換毛期”に起こるというイメージがありましたけど、最近は季節に関係なく来院がありますよね。
 内科的治療で済めばいいけど、お腹を開けなければならなくなってしまったら、ウサさんにも飼主さんにも負担を掛けてしまうわね。
 やはり普段からの予防が大切ですか?
 もちろん!まずは@ブラッシング、原因である毛を無くしちゃえば起きないわけですから(笑)スリッカーやブラシを嫌がるウサさんは、遊ばせながら指で毛玉を解し優しく引っこ抜きます。
 引っこ抜くんですか〜?(笑)
 そう!引っこ抜くんです(笑)でも優しくですよ!優しく!(笑)スリッカーは皮膚に当たらないように気をつけてくださいね。
 ぬるま湯に浸けて絞ったタオルを使えば、細かい毛が舞わなくてお掃除が楽です。私は、ブラッシングウォーターを良く使いますけど。
次にA牧草など繊維の多いエサは普段から与えましょうね。
 牧草を食べないウサさんもいますよね。(笑)
 困ったウサさんですよね〜(笑)ウサさんは敏感ですから、牧草は無農薬で質の良いものを選んでください。
 質の良い牧草ってどうやって判断したらいいのですか?
 店頭じゃ難しいかもしれませんけど、葉の部分が多く、きれいな若草色(新しい畳のような色)で、匂いの良いものを選んでください。北海道の友人に牧草をお店で買っていると言ったら、笑われましたけど。良質の野草も東京じゃ難しいんですよホント。信用のおける農家から空輸してもらったり、家庭菜園で無農薬野菜を作っている飼主さんもいますよ!
 あと何か気をつけることはありますか?
 B適度の運動とCノミなどの寄生虫ですね。1日に1回はゲージから出してあげて運動をさせ、ストレスを溜めないようにしてあげてください。退屈で毛を舐めることもあるんです。
また、猫からノミを貰って、痒くて毛を舐めていたケースもありました。
 パパイヤ酵素はどうですか?
 長毛種の子や毛球症になったことのある子は、D蛋白分解酵素を含むパイナップルやパパイヤジュースで普段から予防すると良いでしょうね。
パパイヤ酵素製剤を使っても良いですし、昔っからあるチューブタイプの毛球症予防剤でも良いですよ。けれどやはり、繊維の多い食餌療法で予防してほしいですね。
No.2
 東京都における特定動物の飼育に関しての条例が変わりました。
東京都内で特定動物を飼うには、2002年8月1日より知事の許可が必要になります。

 8月1日から新たに、サイ類(サイ科全種)、キリン類(キリン属全種)、カバ類(カバ科全種)、うし類(アフリカ水牛属全種、バイソン属全種)、中型のサル類(ホエザル属、クモザル属、ウーリークモザル属、ウーリーモンキー属に含まれる全種、てながざる科全種)、ひくいどり科全種、ヒメオウギワシ、パプアオウギワシ、フィリピンワシ、ハナブトオオトカゲ、コモドオオトカゲ、かみつきがめ科全種、ボアコンストリクター、なみへび科の有毒へび全種、モールバイパー科全種が許可の必要な動物に加わりました。

 新たに加わった特定動物を飼っている方は、2002年8月1日〜2002年8月30日までに、都知事の許可の申請を行ってください。
○特定動物に係る罰則について○>
許可を受けないで飼育した場合は、東京都の条例で最高1年以下の懲役や30万円以下の罰金が課せられるなどの罰則が定められています。

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