H.P.Cではアメリカンスクールが近くにあることもあり、ペットを海外に連れて行く機会のある方が
相談にいらっしゃいます。色々な国へ行かれる方々を見てきましたが、動物病院で用意する書類はほとんど同じようなものになります。しかし、国によって渡航前準備が異なり、狂犬病の発生していない国など条件が厳しい国は準備期間がかなり必要になりますので、渡航が決まったらすぐに入国する国の大使館か検疫当局に条件を確認し動物病院にも相談しながら準備を始めましょう。またアメリカは州によって条件が違いますのでよく確認してください。
◆下記に一般的に必要な事項を記入しておきますのでご来院前に参考になさってください。◆



転勤や引越しなどで年単位で出国する人は別として、短期間の旅行などで帰国予定の決まっている人は
輸入検疫をスムースに済ませるため、何より大事なペットの
係留期間を最低限に済ませるように国内で準備しておきましょう。
日本を出国するよりも入国するときのほうが厳しい条件が伴うことがありますので帰国時のことも考慮しながら準備するほうがよいでしょう。
日本は狂犬病の発生の無い国、地域指定地域であることを忘れずに!

===検疫に必要な準備をしましょう。===
@まずは渡航が決まったらすぐに渡航先の大使館か動物検疫所に必要書類などを問い合わせましょう。
Aかかりつけの獣医さんに相談しましょう。(必要書類が作成できるか、マイクロチップの挿入などができるかどうかなど。)

動物病院では・・
@マイクロチップ挿入、及び必要であれば登録。
(帰国予定がある場合、旅行などであれば現住所、無いなら実家などの住所で登録しておくのがよいかもしれません。)渡航先の動物病院でそちらの住所登録もお願いしましょう。アメリカなどは州により特定のマイクロチップでないと読取り機がない場合もありますのでその場合は渡航先の獣医さんと相談してもうひとつ挿入することになるかもしれません。
A狂犬病ワクチンの接種
毎年きちんと接種していて証明がある場合は新たに接種しなくても大丈夫な場合や、過去に2回以上の接種が必要な場合、
マイクロチップの挿入後、30日以上の間隔をあけて2回以上の接種をし、抗体検査が必要な国もあります。
抗体検査の必要がある国に入国される方は
抗体検査の結果が得られるまでにも時間がかかりますので注意が必要です。
B混合ワクチン履歴が必要な国もありましたのでその点も確認しましょう。
C健康証明書の発行(H.P.Cでは英文で作成しています。2-3日お時間を頂く場合がありますのでご了承ください)
国によって証明事項が違います。動物の特徴の記入などが必要な場合もありますのでその点もご確認ください。)

===その他準備===
飛行機にペットを乗せるためのゲージを用意しましょう。ペットのことを考えれば楽に立つことの出来る高さ、ゆったりとした姿勢で寝ることの出来る奥行き、方向転換できる幅が必要だと考えますが、詳しい条件は航空会社にたずねてください。
一般的にはバゲージ扱いとなり貨物室での移動になりますが飛行機会社によっては飼い主と一緒に客室に乗れる場合があるらしいのでご希望のある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。その他飼い主さんの都合などによりカーゴ扱いで輸送業者にお願いする方法もあります。


動物検疫所東京近辺の一覧表
検疫所名 TEL FAX 住所
●東京出張所 03-3529-3021 03-3529-3025 〒135-0064
東京都江東区青海 2-56 東京港湾合同庁舎
●千葉分室 047-432-7241 047-432-7841 〒273-0016
船橋市潮見町 32-5 船橋港湾合同庁舎
●成田支所
検疫第1課
0476-32-6664 0476-30-3011 〒282-0011
成田市三里塚御料牧場1-1
第1旅客ターミナルビル
●成田支所
検疫第2課
0476-34-2342 0476-34-2338 〒282-0004
成田市古込字古込 1-1
第2旅客ターミナルビル
●成田支所
検疫第3課
0476-32-6651 0476-30-3013 〒282-0111 
成田市三里塚大字天浪字西原254-1
●成田支所
検疫第4課
0476-32-6658 0476-32-6641 〒282-0111 
成田市三里塚大字天浪字西原254-1
●羽田空港出張所 03-5756-4860 03-5756-4904 〒144-0041
東京都大田区羽田空港3-4-4

ボストン
Q:マイクロチップって?

A:直径約2mm×長さ約10-13mmの小さな生態適合ガラス製でできた円筒形の電子標識器具です。
ボストン
Q:マイクロチップにはどんな情報が入っているの?
A:チップには国コード(日本は392)、動物種コード(ペット14)、個体番号等が組み合わされた世界でただ一つの個体識別番号が記録されています。
(ID番号15桁の数字)
飼い主さんの名前やペットの名前が直接記録されているわけではありません。
ボストン
Q:チップの注入は痛いんでしょ?麻酔するの?
A:注入の針の太さを見て飼い主さんは一様に驚いてしまうと思いますが、皮膚をつまんで持ち上げ短時間で注入するものですから、一般の皮下注射と変わりません。勿論麻酔も必要ありません。
針先がナイフ状になっているのでチクッとする刺激はあるかもしれませんが、H.P.Cでこれまで注入した子たちはその子の大きさや種別は関係なく特に痛がる様子はありませんでした。ただ、H.P.Cでは多少の出血があることや万が一の傷からの感染を考慮し抗生物質の軟膏を塗布するか抗生剤入り接着剤をスプレーしています。
ボストン
Q:どこに挿入するの?

A:下の写真で菜の花ちゃんがスキャンしている位置を見ていただければわかりますが、左側肩甲骨皮下組織です。
ボストン
Q:副作用は?
A:世界的にみてマイクロチップ挿入による副作用の報告はほどんどありません。発癌性などの異物反応も報告されていません。日本ではまだあまり普及していませんが、世界各国で既に使用されているもので、さまざまな臨床実験によって安全性が証明されています。ただし、H.P.Cの患者さんで子犬のとき他院でマイクロチップを注入した場所がしこりになったという方がいましたので絶対ということは無いと思います。
ボストンQ:ペットショップ(ブリーダーさん)で子犬のときマイクロチップを装着したと聞いているのですが、調べられますか?
マイクロチップの規格により読み取り機が対応していない場合以外はID番号の確認はできます。
ただ、装着した際に飼い主情報がどなたの名前になっているかペットショップ(ブリーダーさん)または装着した獣医さんがわかれば確認してみてください。
できればIDデータの登録情報を変更し、現飼い主さんの情報に登録しなおしましょう。
それができなければ再度マイクロチップを装着したほうがいいでしょう。
ボストンQ:他国入国への問い合わせの際ISO規格に準じたものを指定されたのですが、ISO規格って何ですか?
A:国際標準化機構(International Organization for Standardization=ISO)。
もともと工業製品の国際標準規格を策定する機関です。
ネジ山、文字コード、クレジットカードのサイズ、写真フィルム感度、非常口の図柄などが有名です。国際的な統一規格として国際的な流通に大きく寄与しています。
お問い合わせいただいた件に関しては、マイクロチップのデータコードと通信方式(電波の周波数など)についてISO規格に準じたISO 11784(データーコード)、ISO 11785(通信方式)のものを装着してください、ということです。
日本国内で販売されているマイクロチップは農林水産省の許可に基づき国際規格の製品が販売されていますが、念のため獣医さんに伝えてください。
ボストン
Q:ペットがISO規格のマイクロチップを装着しないで日本に到着するとどうなるのですか。
A:まずは事前に到着予定港の動物検疫所に問い合わせしましょう。
ISO規格以外の場合は、自ら適合する読み取り機を用意し、マイクロチップ番号を確認できるようにしてください。
日本到着時の輸入検査でマイクロチップの番号が確認できない、あるいはマイクロチップが輸出国政府機関の証明書と照合できない場合は個体識別措置が講じられていないとみなされ、180 日間の係留検査となりペットは勿論のこと飼い主さんにも大変なストレスになります。ペットの出入国があるときはできるだけ早めに動物検疫所に連絡をしましょう。特に犬の場合、何れの方法でも輸出国政府機関の証明書との照合ができないとき、検査証明書がないものとして
返送となりますので注意が必要です。
ボストン
Q:犬猫以外のペットに装着することってできますか?子犬や子猫でも大丈夫?
ほとんどの動物に装着可能です。(哺乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類。)
ただ皮下注射ですから動物種により向き不向きはあると思います。
ハムスターなどの小さい個体についても針の太さなどを考慮するとあまりおすすめできない気がします。
子犬猫に関しては生後4週齢位から可能ですが、その種別や個体の大きさによって獣医さんに判断を委ねたほうがいいと思います。
マイクロチップ読み取り機H.P.Cの菜の花ちゃんもマイクロチップを装着しています。
マイクロチップ装着後、組織に定着するまで時々獣医さんでIDを読み込んでもらうと安心です。

H.P.Cで装着した患者さんは散歩がてら体重を計測がてら時々ID読み込みもしていますよ。
マイクロチップ スキャナー
ボストン
Q:どんな情報を登録するの?
A:注入日、飼い主情報(氏名、住所、電話、FAXなど)のほか、注入した獣医師や動物病院の情報、勿論装着したペットの名前、生年月、性別、動物種(犬、猫、その他)、動物の種類(犬種、猫種など)に加え、毛色の情報を登録します。
ボストン
Q:マイクロチップを装着したあとはどうすればいいの?
@動物病院で受け取った申込書に付属した振替用紙を持って郵便局で社団法人日本動物保護管理教会内AIPO(動物ID普及推進会議)登録料1000円を振り込みます。
A動物病院で記入してもらったID登録申込用紙に捺印してください。
B郵便局で振り込んだ振込金受領書原本を申込書のAIPO送付用(用紙右上に記載)に貼り付け、動物病院で受け取った送付専用の封筒で送付してください。
C書類を受け取ったAIPOが登録を行い、登録完了後データ登録完了通知書と領収書を発行・送付してくれます。

IDデータ登録申込書の控えとともに大事に保管しておきましょう。(注入した動物病院でもデータを管理しています)
引越しなど情報に変更があった場合はただちに登録の変更をしましょう。

変更の予定がある方は用紙を1枚多めにもらっておいてもよいかもしれません。

ボストン
Q:すぐに海外に転勤する場合はどこの住所で登録すればいいの?
海外への転勤などで数年で日本に戻る予定があり国内にご家族が残る場合などは国内の登録をそのままにしてとりあえず現住所で登録しましょう。
必要があれば海外に移住した時点で近くの動物病院でIDをスキャンしてもらい、それぞれの国のデータ登録会社に登録しなおしましょう。
※※わからないことがあればAIPOにお問い合わせください。
    AIPOの方がとても親切に応対してくださいます。