感染すると命に関わることのある病気にかかってしまう前にワクチンを接種しましょう。
ワクチンはウイルスや細菌に感染しても発症しないように、または発症してしまっても軽い症状で済むように抗体を作るために接種します。
子犬や子猫は母親からの初乳を介して免疫を譲り受けます(抗体)がその免疫は一時的なものです。(30-60日)
そして、母親からの免疫の効力が切れ病気に対する抵抗力が失われるこの時期こそが最も危険な時期といえます。
そのため初回接種は生後30-60日に行われますが、母親の免疫が残っている時期にワクチンの接種をしても充分な抗体を獲得できないため、より確実に免疫を作るため、初回接種後1-2回の追加接種が必要なのです。
これまでは、ワクチンを接種してから抗体ができるまで2週間ほど要しますので追加接種後2週間経つまで他の犬との接触を避けるなどの注意が必要だという考えが一般的でした。
しかし、この時期犬が社会性を身につけるために一番重要で唯一ともいえる時期です。
この時期を逃して飼い主さん以外の人や犬などを怖がったり、威嚇したり、環境の変化に対応できなくなる、飼い主さんもしつけがまったくできないなどの問題犬となるなど、社会性が身に付かず、将来飼い主さん家族との共存が困難になる可能性を考えれば、病気にかかる危険率はあがることになりますが、色々な人や犬に会わせ、様々な環境慣らすことは絶対に必要だと思います。
外に出さず家の中にずっといたとしても、一緒に住んでいる人間が外に出ている以上病気感染のリスクは伴います。
H.P.Cでは飼い主さん同士の了解があれば、しっかりとワクチン接種を受けている健康な犬にお家に遊びにきてもらったり、同じくらいの月齢の子同士で兄弟のように遊んでもらうこと、おうちの周りを抱っこなどで見せてまわり、色々な音を聞かせ、見せ、人に触れさせることをお勧めしています。 |

便や尿、元気の有無をよく観察してください。
ワクチン接種後一緒にいられ経過を観察できる日に接種してください。
できたら午前中に接種しましょう。
以前のワクチン接種の時の接種後の様子。
メスは発情の時期や様子を記録しておいてください。
シャンプーが必要な場合は前日までに済ませておいてください。

副反応がおきないか観察しましょう。できたらしばらく病院で様子をみましょう。
接種後元気や食欲が落ちたり発熱することもあります。大抵は2−3日の間には良くなりますが、
症状がひどい場合、高熱がでたり、顔が腫れる、嘔吐や下痢、全身を痒がるなどの症状があらわれた
場合はすぐにご相談ください。
病院で配慮はしていますが、暴れた場合などまれに注射した箇所がしこることがありますので、
そのような指示があった場合はお家に着いておちついたら注射した部分をよく揉んでおいてください。
また気にして掻き壊すなどの場合もご相談ください。
2-3日は激しい運動や入浴は避けましょう。
 
犬
*犬ジステンパー
感染力が強く、死亡率も非常に高い病気です。
空気感染とジステンパーウイルスに感染した病犬から直接うつる場合とがあり、
子犬に発生が最も多く感染すると発熱や食欲が無くなる、膿性の鼻汁、目ヤニといった初期の症状から
呼吸器系、消化器系に広がり、激しい咳、下痢、脱水などの症状が現れ、てんかん様発作、
後躯麻痺などの神経症状を示し、衰弱死してします。
*犬アデノウイルス1型(犬伝染性肝炎)
犬アデノウイルス2型感染症
1型は子犬の突然死や発熱、元気が無くなる、食欲が無くなる、嘔吐、下痢、扁桃腺の腫れ、
目の角膜が白くにごるといった犬伝染性肝炎の症状を起こします。
2型は肺炎や扁桃炎など呼吸器病を引き起こします。
*犬パラインフルエンザ
犬パラインフルエンザウイルスは単独での感染症よりも犬アデノウイルス1型2型、ボルデテラ、
マイコプラズマなど色々なウイルスや細菌と混合感染して、気管支炎や肺炎、
ケンネルコフなど呼吸器系疾患をおこすものとして知られています。
伝染力が非常に強く病犬との接触や咳やくしゃみなどから空気感染をおこすこともあり、
気管、気管支、肺に炎症、激しい咳が特徴です。
*犬パルボウイルス感染症
パルボ=極小という意味をもちます。
ちりやほこりに混じって長期間生存する大変抵抗性の強いウイルスです。
母親譲りの免疫のない子犬が突然死してしまう心筋型と激しい下痢や嘔吐を特徴とする
腸炎型があります。子犬の場合は特に症状が重く、死亡率も高いので注意が必要です。
*犬コロナウイルス感染症
子犬の場合嘔吐と中度から重度の水様性下痢を引き起こします。(潜伏期は1-2日)
軽い胃腸炎の症状の後多くは回復します。感染犬の便や尿に放出され経口感染します。
*犬レプトスピラ病
犬だけでなく人にも感染の可能性があります。
スピロヘータという細菌によりおこります。病原菌は尿中に排泄され、
この病犬の尿と接触することにより感染します。
ネズミの尿も感染源になります。症状として黄疸出血型とカニコーラ型の2タイプがあり、
黄疸出血型は黄疸の他に嘔吐、下痢、歯茎からの出血、血便などがみられます。
カニコーラ型は嘔吐、下痢による脱水症状、体温の低下などがあり、
手当が遅れると尿毒症をおこし死に至ります。
*子犬の場合*
生後2ヶ月頃の時期から生後3-4ヶ月の時期の間に2-3回の接種を行います。
成犬では毎年1回継続して接種
猫
*猫ウイルス性鼻気管炎
*猫カリシウイルス感染症
猫のインフルエンザとも呼ばれているもので初めはくしゃみ、鼻水、咳、発熱といった鼻気管炎と大変よく似た症状が見られます。
症状が進むと舌や口の周辺に潰瘍が出来ます。二次感染がおきると肺炎を併発して死ぬこともある病気です。
感染猫との直接の接触で伝播しますが、くしゃみの飛沫による拡散や手、衣服、食器など間接的な媒介物による伝播も感染経路です。
*猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)
猫のパルボウイルスが原因の病気です。
感染力が強く、感染してから急激に症状が出ることもあり、体力の弱い子猫など、1日で死ぬこともある
恐ろしい病気です。最初は食欲がなくなり、水も飲まずにうずくまった状態になります。白血球が極端に減少し、発熱、激しい嘔吐、時として血便や下痢が始まり脱水症状を引き起こします。
感染猫との接触だけでなく、感染猫の便や尿、嘔吐物で汚染されたもの、またノミなどの外部寄生虫によっても拡散されます。
*猫白血病ウイルス感染症
オンコウイルス(レトロウイルスの1種)によって引き起こされます。
名前の通り、白血病の原因となったり、このほかにも免疫力が低下し、流産や腎臓病、
りんぱ腫などの色々な病気の原因にもなる恐ろしい病気のひとつです。
特に、生後マもない子猫が感染すると発病しやすく死亡率も高い病気です。
*子猫の場合*
生後2-3ヶ月の時期に1回目の接種
1回目の接種から3週間後に2回目の接種
成猫では毎年1回継続して接種
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