H.P.Cのある小金井市は東京にありながら、小金井公園、野川公園、武蔵野自然公園、といった広大な公園が点在する自然が残る緑の多いまちです。
 その為、時には東京ではめったに見られなくなった珍しい動物が保護されてくることがあります。
 見かけたことはあってもなかなかじっくり見る機会の少ない動物たちの一部を紹介します。

 野生動物を保護する前に!!!
動物病院ではボランティアで保護することがありますが、断られるケースもよくあるようです。
収容スペースや特殊な食餌の必要、看護や世話に多くの人員を要するため、一時治療、保護とならざるを得ないのが現状なのです。また自然のしくみに対して冷静な目を持っているが故ということもあります。
保護した方はその後野性に返すまで引き取って世話ができるかどうかということまで考えておきましょう。その際世話の仕方などはアドバイスしてもらえるでしょうからしっかりと確認してから引き取ることも大切です。
ただし、気をつけなければいけないのは、原則として野生動物を保護するということは「捕獲」にあたり、許可が必要になってしまいます。
保護したらまずは行政の担当部署に連絡し相談してみてください。

とはいっても、誰でもひなが落ちていたり、弱った動物を前にしたら保護せずにはいられなくなってしまうでしょう。
ただ、よく周りを見渡してみたら親がそばにいるかもしれませんし、一生懸命鳴いて親を呼んでいるのに
人間がそばにいるために親が近づけないのかもしれません。
むやみに保護してかえって不幸な結果をまねくことを避ける為、東京では保護される動物として鳥が多いので
鳥を例によくあるケースをいくつか紹介します。
●●●●巣立ちビナの保護●●●●

鳥の「巣立ち」
私たち人間の感覚では、「巣立ち」というのは一人立ちや卒業をイメージして巣から親元を勢いよく飛び立っていくことを想像しがちですが、鳥の世界では
初めて巣の外に出ることを「巣立ち」といいます。
親元から飛び立つ前に、実際は準備段階があり、親のそばで飛び方や餌のとり方などなど多くのことを学ぶ時間があるのです。
その準備期間中は当然飛び方も未熟ですし、親が近くに見えず不安で固まっているのかもしれません。
交通が激しいところの場合はそばにある木の枝に止まらせてあげたりといった手助けだけして、その場を離れてあげてください。


●●●●一時的ショックを受けた鳥の保護●●●●

その他 
建物に衝突する事故もよくあります。
先日、テレビ番組である画家の方が緑に囲まれたアトリエの大きな窓に「鷹」のシルエットの絵を貼っており、
「あまりにも小鳥が激突するので貼ったんですよ。」「様子を見ていると1時間くらいで飛び立っています。」というお話をされていました。鳥は窓ガラスに映った風景を見間違え飛び込んでしまうようです。
残念な結果に終わる場合もありますが前記の画家の方のお話のように衝撃が少なかった場合、一時的に気絶していることも多いのです。
脳震盪をを起こしぼーーっとしているところを保護されることが多いのはそんなわけです。
その場合数時間で回復しますが様子を見たい方はダンボール箱などに入れ、安静にします。ペットボトルにお湯を入れてタオルに包んだり、携帯用カイロを箱に貼り付けて(携帯カイロは温度が高いので、肌に直接触れる箱の底ではなく横面に!!)保温するとなお良いです。
意識を回復した後は箱から飛び出して再び怪我をしないように慎重に元の場所まで移動して放鳥しましょう。


●●●●巣立ち前の赤裸ヒナの保護●●●●

羽毛が生えそろわないヒナが地面に落ちていていたので保護してきたということもあります。
他の動物にも当てはまりますが、鳥もヒナがかえっても小さくて弱いヒナが他のヒナたちとの生存競争に負けて巣から落ちてしまうことがあるようです。
周りを見回し、巣がみつかればそっと巣に戻してやってもよいかもしれませんが、高い木などから落ちた衝撃も大きく体温もさがってしまう為、例え保護しても残念な結果に終わることが多いといえます。


●●●●鳥の巣が壊れて落ちた場合●●●●

つばめが軒先に巣をつくって子育てしている様子を見かけたことがあるかたも多いと思います。
もしヒナごと巣が落ちてしまった場合は、何らかの代替品を工夫して元の巣の位置かその近くに取り付けてあげると良いでしょう。
カップラーメンの容器の底に水が抜けるように少し穴を開け、取り付ける場所の形状に合わせる方法で代用すると工作もしやすくよさそうです。(壁に取り付ける場合は容器を縦半分に切って壁に沿わせるなど)
可能であれば容器の中に元の巣をそのまま入れるか、ティッシュや細かくちぎった新聞紙をしいてあげるとよいでしょう。必ずしも元の巣のあった場所でなくても親鳥はヒナの鳴き声が届けば餌を運んでくるので大丈夫です。
落ちた鳥の巣にヒナではなく、卵しかない場合は残念ながら親が子育てを放棄する場合が多いようです。
一旦親元から離れ、冷めてしまった卵は羽化できません。親鳥は別の場所を確保しまた産卵しますのでこの場合は無理に救助する必要はありません。
ハトなど木の枝に巣を作るの場合は空き容器で代用しもとの場所かその近くに固定してあげましょう。


いずれの場合も、人畜共通感染症を持っている場合がありますので、野生動物を保護する際には素手で行うことは避け、触れた場合はよく手を洗い、保護していた場所も洗浄・消毒をしましょう。

また、野生動物は人に慣れすぎてしまっては自然に返ることができなくなります。
どんなにかわいいからといってペットではありませんので、むやみに慣れさせたりせず、自然に返すという目的を忘れないでください。






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